~サブ編
ディズニーは超えた。
「財とサービス」
社会の勉強で出てくる用語。(確か笑)
サービスってのがざっくりしすぎてて先生の説明にもハテナが沢山浮かんでいたのを今でも覚えている。
形のないもの。
答えもないもの。
その後10年以上、サービス業をしてて1日も忘れたことの無い言葉がある。
「お客様の今日は今日しかない」
全力で、組織感満載の会社のホテル。
毎日のようにオンラインの全体朝礼があり、鬼のように業務連絡のメールが来る。1日受信ボックスを開かなければ恐ろしいほど時代遅れになる。
セクション間のいざこざも満載。
そういう「敵」(←語彙力無さすぎてどういう表現があるのか分からない。笑)がいるからこそ、「レストラン」の絆は深まっていた気もする。というか、わたしの依存度が高くなったほうが正解かな笑
「お客様に喜んでいただく」
という不動の目的は同じなはずなのに、絶対に仲良くならないのは何故だろう🤔🤔🤔笑
誰か答えを教えて欲しい。
まぁ、例外なくわたしも嫌われていたし、他セクションは全員敵だと思っていた笑
その中でも、あれだけ人がいれば、各セクションに1人ずつくらいは仲良くしてくれる人がいる。
ブライダルチームにもコンシェルジュチームにも経理チームにもマーケティングチームにも。ほんと1人ずつ。笑
そんなこんなで大きな組織の中でもなんとなくうまく生き残り、そのおかげでレストランチームに依存しまくるhamaが出来上がった。
他セクションとうまくやってくれるチームメイトがたくさんいたし、何よりも守ってくれる上司がいた。
…作業、研修、オペレーションの確認、座学、研修、作業、作業…
のなかの座学のひとつに
「常に改革する心を持ち」
っていうのがあった。
会社のマインドのひとつ。
新人研修のころから毎日のように唱えていた。。。笑
三条からからなるマインド。
やりがいのある仕事の実現のための心意気。
「常に改革する心を持ち」
飲食店は「ごはんを食べるところ」でしかなかったんだけど、その先があったんだってことを学ぶ。
「レストラン」のサービスとして思い浮かべる、シルバーが並んでて真ん中にナフキンあって、ワイングラス置かれてて…みたいな雰囲気だけでも満足しそうなところに、付加価値を生み出すのがサービスだというではないか。。。
洗って磨いて仕舞ったグラスやシルバーをもう一度磨いてテーブルセットする。
二度手間感。
でもこのひと手間にお客様は対価を払っている。
料理が最高でも持ってくる人の所作次第では最低な店だと思われてしまう怖さ。
講師をしてくれた統括マネージャーは東京のレストランでバリバリにビシバシやってきた人で、見た目も立ち居振る舞いも言葉も華やか。
「ディズニーで働くより楽しいぞ」とサラッと言ってしまえるほどなので🙆♀️
なぜ、そんな方に引っ張って貰えたのか🤔
人生最大級の謎🤔🤔🤔🤔
わたしはラッキーだった🍀
都会人に刺さった芋っぽさのおかげで「仕事」「サービス」へのモチベーションが劇的に変わった。
もちろん!そんな人なのでちょー厳しかったし、スタッフ全員ちょー叱られた。
みんな1からのスタッフだから仕方ない気もしてたけど、お客様には関係ない。
マネージャーも新人もお客様からしたら同じ「スタッフ」で。
飲食店はほぼOJT。
オープニングだからこそ取ってもらえる研修の時間。
とても前のめりになる研修だった。
おもてなしの心は誰でも持つことが出来て、新人さんでもベテランサービスマンと同じ熱量を持てるということ。
知識も経験も超えて「情熱」が1番だってこと。
それを聞いた時ちょっと安心したことを今でも覚えている。
「情熱」がどういうことかもわかってなかったけど。
「気持ち」なら持てるなーくらいの安心だった気がするけど笑
だけど、なぜか気持ちで戦える気がしていた。本当に根拠の無い自信。
そこからのわたしはより一層!ひたすら!!レストラン、バックヤード、倉庫の掃除と片付けをしはじめた。
なぜそこ🤔🤔🤔笑
「お客様の今日のために」とお勉強したのに、お客様のためにできることは「気持ち」以外見つけられなかった。
だったら一緒に働くスタッフが働きやすくなれば、いいサービス出来るんじゃないかなーみたいな安易な考えだった気がする。
研修の一環として、沖縄ではハイグレードのホテルのランチをみんなで食べに行く機会が設けられた。
ポテトとか唐揚げとかが好きなわたしはビュッフェでもそういうのばかり。。。笑
アペタイザーとか呼ばれる冷たい前菜系の美味しさが全く分からなかった。
周りのスタッフが食べているのを見て「これは美味しいのね」「これはイマイチなのね」というところからレストランの料理に触れていきはじめた。
実際、オープン前の試食会で食べたものが美味しい!と思ったものはほとんどなかった。(⬅最低笑)
東京のごはんはこんな感じなのねーみたいな。芋っ子にはおしゃれすぎた。
というか、なによりも「味覚が乏しい」ということを知った。
そこからのわたしは人を誘って、休みのたびにホテルのランチに言って1口分ずつ片っ端から全ての料理を皿に盛る。ディナーに行くほどのお金はなかったからね笑
みんなが食べてる一般的な感想を聞いて美味しいを覚える。
まずは乏しさを脱却せねばと思っていた。
時にはマネージャークラスの人を捕まえて街レストランに連れて行って貰う。笑
当時から図々しさは変わらない🙆♀️
そんなこんなでうちのレストランは美味い!となるまでにそう時間はかからなかったし、そもそもこのシェフやマネージャー陣の下、美味しくないわけがないことは当然のこと。
美味しいを運ぶ楽しさ、美味しかったと言って貰える嬉しさが格段に上がった。そこにはより一層の「気持ち」が入る。
技術や料理やワインの知識よりも「楽しい」に走った結果、この中身空っぽのサービス業したい人が出来上がってしまったのだけど😱😱
また、別のマネージャー達には裏の作業を沢山教えて貰った。
シフトの作り方とか、予約表の管理の仕方から他セクションとのやり取りの仕方とか。
円滑に業務を回す術を1から学ぶ。
POPの作り方から字体とかバランスとか。
一番最初に頼まれたPOPは10回くらい突き返された。ここはファミレスじゃねー💥と。
紙の質からサイズ、POPケースに至るまで全部変更させられた笑
当時はだったら決めてからやらせろと思っていたけど、遠回りしても試行錯誤を見守ってやらせる方がだいぶ時間も手間もストレスもかかる。
未だにわたしは人に教えること、任せることちょー不得意だから、あのときの上司の強さとすごさには感謝しかない。
不器用で荒削りなわたしを寛大な心を持つ上司たちはめげずに色々教えてくれた。
中身も見せ方も大切なことはすべてカフーが教えてくれた。
ホテルのコンセプト「さりげなくやさしい」はスタッフ間では結構早い段階で「さりげなく厳しい」と様変わりしていた。そして未だに言っている笑
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これでまだ前半戦かー💦💦
もう1話、お願いします🙇♀️🙇♂️
次回に続く。。。